ラグによるパーティション

「結界」をデザインする

日本の寺社仏閣には、段差や敷居、砂利の質感の変化によって「ここから先は違う空間である」と無意識に感じさせる「結界」の文化があります。現代の住宅においても、オープンな間取りの中でこの結界をデザインすることが、快適な暮らしの鍵となります。

壁を立てるのではなく、ラグを敷くこと。照明の色温度を変えること。背の低い観葉植物を置くこと。これらの些細な変化が、くつろぐ空間と作業する空間を心理的に切り離します。

コンパクトな畳の寝室

重心を下げる、床座の哲学

視界の重心を下げることで、天井との距離が広がり、空間全体にゆとりが生まれます。欧米式の背の高い家具をそのまま持ち込むのではなく、ローソファ、フロアベッド、座椅子など、床に近い生活(床座)の要素を取り入れることを推奨しています。

特に寝室においては、重心を低く保つことが精神的な安定と深い眠りに直結します。